批評(レビュー) 
はじめに
この批評(レビュー)は、まだ三国志12をプレーしたことがない方のために、ゲームの概要と個人的な批評を紹介したものです。パワーアップキットについては、「パワーアップキット内容」をご覧ください。
購入の参考になさる方は、人によって違った楽しみ方、違った評価があることを理解した上で、お読みください。既にプレーされた方は、お読みになる必要はございません。
批評(レビュー)
三国志12は、戦略がターン制で戦闘がリアルタイム制です。このリアルタイム制バトルが、三国志12の一番の売りです。
リアルタイム制バトルは過去のコーエー作品にもありますが、三国志12にはリアルタイム制に加えて視界があります。この組み合わせにより、相手の行動を推測しながら采配を振るう、緊迫感のある戦闘が体験できます。コンピューターの思考能力にも、三国志10ほどの酷さはないので、オフラインでもそれなりに楽しめます。
この戦闘システムが最大限生かされるのは、やはりオンライン対戦です。対コンピューターでは戦い方がパターン化しがちですが、対人では捨て身の突撃や予想外の奇襲などが体験できるかも知れません。基本プレーが無料というのも、新たな三国志ファンを獲得するための手段としては妥当です。
内政も、歴史シミュレーションゲームの主な要素ですが、三国志12はいまいち物足りないです。内政画面自体は細部まで綺麗に作られていますが、信長の野望天下創世のような立体的な映像と発展が楽しめるわけでもなく、単に空き地に施設を建設して増築していくだけです。1枚マップの三国志11や信長の野望天道だったら、シンプルにせざるを得ないのも理解できるのですが、独立した内政画面を持っているのにこれほどのシンプルさというのは、最新のゲームとしては期待外れです。
その他の特徴としては、技法と秘策という2つの研究要素があります。技法は、勢力の兵科能力や内政能力を永続的に底上げするものです。勢力によっては、勢力固有の技法も用意されています。秘策は使い捨てではあるものの、使うタイミングによっては絶大な効果が得られます。どちらも、金と期間と優秀な武将を投じる必要があります。
三国志12の最大の不満は、プレーに幅がないことです。三国志シリーズや信長の野望シリーズでは、弱小勢力から成り上がるための手段として、河や港に敵を誘い込んだり、放浪軍となって遠く離れた地で旗揚げしたり、要所を軍事施設で要塞化して兵力差を補ったりする戦略があったのですが、三国志12では王道の攻略方法しかありません。どの勢力で始めても、まずは武将を集めて、内政や技法に金と人材を投入して、十分な兵力で敵を攻める、という流れになってしまいます。バランスやタイミングを追求していくことで、兵力差も覆せるようになるのですが、毎回同じ作業を繰り返す展開に面白味を感じるファンは多くないように思います。
そう考えると、この三国志12は、新規ユーザーの獲得を狙った作品なのかも知れません。基本プレー無料のオンライン対戦もそうですが、「ポケモン+ノブナガの野望」という異色のコラボを発売した直後にこの三国志12発売ですから、明らかに10代、20代を意識した営業戦略です。武将のイラストに力を入れたことや、女性キャラを増やしたことも、キャラから入る人を取り込もうという戦略なのかも知れません。
このこと自体は批判しません。むしろ、信長の野望革新以降、難しい作品が続きすぎたと感じています。古くからのファンには物足りない三国志12ですが、敷居が高くて尻込みしていた方には、いい入門編となるかも知れません。最近のストラテジーゲームにはついていけないというブランクのある方も、久しぶりに手にするゲームとしては丁度良いかも知れません。まずは、オンライン対戦や体験版だけでもプレーしてみることをおすすめします。
最後に、三国志12にはオンライン認証が必要です。オフラインメインで遊ぶ方でも、定期的にインターネットに接続してパスワードを入力する必要があります。ネットに接続できる環境のない方はご注意ください。
おすすめソフト
三国志9 おすすめ度★★★★☆ (攻略サイトあり)
三国志11 おすすめ度★★★☆☆ (攻略サイトあり)
天下創世 おすすめ度★★★★★ (攻略サイトあり)
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